さかな 感想まとめ

舞台・ライブ・映画などの感想

俳優さんとチェキを撮ってもらった

人生で初めて接触イベントに行きました。
めちゃめちゃ新鮮だったので感想を書きます。
得られた知見もあったので書いときます。また接触イベに行くことがあれば活かそう。

オタクの悲喜こもごもを笑ってもらえたら幸いですし、
私のように「はじめてチェキ会行くけど、どうすりゃいいの?」と思っている人の参考になれば嬉しいです。

 

 

イベントについて

伊崎龍次郎さんのソロイベントに行きました。私が熱狂している舞台カラーマリスで主演を務められた舞台俳優さんです。やったね。
トークショー+ツーショットチェキ撮影会でした。
チケット代5000円くらい。ツーショットまで撮ってくれるのに5000円でいいのかよ。

参加した理由は、
カラマリの感想をお伝えしてみたかったのが3割、ミーハー心が7割といったところです。舞台の上にいる人と喋れるなんて...すごいやん...。
接触は初めてで、未知なものは怖いので参加するか迷いましたが、以前別の方のオンライントーク会にビビって参加しなかったことを今でも悔やんでいるので、あとで後悔するよりは...行っちまえ!ということで行きました。

結論として行って良かったです。すごい体験でした。

 

トークショー

トークショー開始前に会場に入ったら、沢山のおしゃれな女性が着席しておりオッ流石…と圧倒されました。そうだろうと思って私も自分なりに身なりを整えてきており、どうにかこうにか場に馴染めそうだったのでほっとした。

座ってソワソワしていたら暗転して音楽が流れてご本人登場。
私はいつものクソデカ丸眼鏡ではなくコンタクトを付けていたため、鮮明に見えたわけではないがそれでも顔がいい!び...美女か!!??(男性です)
大昔に偶然小池徹平さんを見かけた時にも思ったのですが、間近で見なくても、目元のつくりが繊細なのが分かる人でした。先が細いペンで線を重ねたような感じ。私の顔とは解像度が違うなぁと思いました。

トークショーの内容は、
最近のお仕事の振り返り、ファンからの質問に答えるコーナー、俳優仲間からのビデオレター、グッズプレゼント抽選会 だったと思います。
お芝居するときにどう役に入るのか、何を心がけているかお話してくださりとても面白かったです。「演劇論みたいなこと話しちゃってすいません」とおっしゃられていましたが、私はそれが聞きたいよ。役への入り方は演じる人物によって違うとのこと。笹塚さんはどうだったのかな...それを接触のときに聞けばよかったね。
あと普段やっている筋トレをやってみせてくださいました。床にうつぶせになって明らかにキツそうな動きをしながら普通に喋ってらっしゃってすごかった。「これがキツくてできない人はまず基本のプランクを」とおっしゃっていました。プランクが基本なのかよ。
俳優仲間からのビデオレターでは、榎本役をされていた飯山さんや、上裸で踊り狂う兄ちゃん(俳優)が出てきて面白かったです。
グッズプレゼント抽選会では今までの舞台のグッズや稽古着が景品になっていました。笹塚さんのサイン入りブロマイドもあった。死ぬほど欲しかったけど当たるわけないね。
抽選会が終わったら一旦挨拶をされて退場。5分休憩を挟んだあとにチェキ撮影会が始まるとのこと。

 

ツーショットチェキ撮影会

チェキ会の知見を求めてこの記事を読んでいる方(いるのか?)にまず伝えたいのは、
「たとえギクシャクしても楽しいから大丈夫」「イベントによって詳細が違うだろうからこの記事を信じすぎないほうがよい」ということです。
後述しますが、思ってたのと違う!となるとかなり焦ってしまうので、多少は想定外のことが起きると覚悟して行ったほうが落ち着いて立っていられると思います。

 

参加するに当たって事前にチェキ会について調べて行きました。私の事前知識はこの3つでした。

1. 衝立(ついたて) で区切られたチェキ撮影コーナーがあり、そこで撮る
2. まず撮影し、そのあとチェキが印刷されるまでは喋っていい
3. 緊張しない奴はいない

実際大体この通りでした。ただ2に関しては少しイメージと違いました。後述。

 

自分の番がくるまで

トークショー後の休憩時間に衝立が運ばれてきて、舞台上に並べられました。
客は客席で待機し、座席順に呼ばれて、衝立の向こうでチェキを撮り、終わったら順次帰る、という流れ。

余談ですが、チェキを撮るのも舞台上で、というのが個人的に良いなと思いました。普段は入れない舞台の上に上がらせてもらえるので嬉しかったし、舞台俳優さんが舞台の上にいてくれるのがなんか嬉しいよなぁ。

基本的に前列から順に呼ばれていきますが、「帰りの飛行機などでお急ぎの方は優先して撮るのでお申し出下さい」とアナウンスがあり、手を上げた方が最初に撮っていました。すてきな配慮。
私は真ん中くらいの列で、そこそこ待ち時間がありました。ソワソワして直前まで髪の具合が気になったので、手鏡を持って行ってよかったです。

 

で、先にチェキを撮っている人たちの様子を眺めていたのですが、とても良かったです。ドッキドキの表情で衝立の向こうに入って行った人が、少ししてから嬉しそうに、ほっとしたような笑顔でチェキを手に出てくるんです。漏れなく全員そう。いい会だな...。
オタクは感情がデカいし色んなことを考えるので、ファンの皆さんの心の中は「顔がいい」「うまく喋れなかった」「認知もらえてなかった」など様々だと思うのですが、とにもかくにもみんな30秒前より格段に幸せそうなんです。
衝立の向こうでなにかの魔法が起こっているように思えて、でもこの魔法がきちんと掛かっているのはファンが自分の推しを好きでいるからこそなんですよね。この関係が尊いことだな〜〜と感動してしまった。

チェキ本番

※ここからはうまく振る舞えなかったことへの後悔が多分に含まれています。


不躾にオタク観察をしていたらいよいよ私の番が近づいてきて、スタッフさんに「待機列へどうぞ」と言われて並ぶ。
衝立の前に「チェキを撮っているあいだ手荷物を置いといていいエリア」が用意されており、大荷物で行っても「こんなデカいカバンを推しに見られるの嫌だな...」などと心配しなくていいようになっている。オタクのことをよく分かっておられる。

配置はこう。(実際は各所にスタッフさんが立ってくださってます)

チェキ会の配置

自分のひとつ前のチェキ撮影の様子は丸見えである。じっくり見てしまい申し訳ないが、前の人の様子を見ていればだいたいどういう流れでやるのか分かるのでありがたい。

で、私の番が来た。

伊崎さんが笑顔でこっちを見てくれる。うそだろ。スタッフさんが「前へどうぞ」と言ってくれる。前に行くぞ!!!

あっ

まずこのルートを歩かなければならない

 

俳優さんの目の前を歩くの緊張する!!!!!私を見ないでもらっていいか!想定してなかったから何したらいいか分からん!!!!

何したらいいって挨拶すりゃいいだけの話なんだけどめちゃくちゃドギマギしてしまい、「よろしくおねがいしまーす…へへ…」などとヘラヘラしながらろくに目も合わせられず早足で前を通り過ぎた。せっかく伊崎さんが笑いかけてくれているのに私はよ…。

知見: ちょっとしたことでもめちゃくちゃ動揺する。意識してゆっくり動くくらいで丁度よさそう。

…知見と言うほどのことか?

 

で、ひとまず自分の立ち位置に収まれたのでほっとして隣を見ると、飛沫防止の透明ビニールの向こうからめちゃくちゃ優しく笑いかけてくれている。明らかにテンパってる客が来たから気をつかってくれたのかもしれない。すまない…。思ったより肩幅が広くてがっしりしておられる。顔が、美しいな……

「ポーズどうしましょうか?」

ポーズ。そうだった。ピースか指ハートか、好きな方を選んでよいことになっている。ピースにしてもらった。すぐにハイチーズで撮影。

まばたきせずに撮れたな…これで良かったかな…と思いながら伊崎さんの方を見たらめっちゃニコニコしながら私の方を向いている!!!なんだ!?!?
アッもう喋っていい時間だった!喋らないといけないぞ、あっ

ビニール越しだと声が聞き取りづらいからか、ギリギリまで顔を近づけてくださる。こんな華やかなお顔を近くで見たことがないなぁ。軽い気持ちでとんでもないところに来てしまった。

そうではなく喋らないといけない。家で考えてきた話すことってなんだっけ!

 

ここで反省点なのですが、私は事前知識の

・まず撮影し、そのあとチェキが印刷されるまでは喋っていい

を、「チェキが印刷されるまでのせいぜい15秒程度に収まる話をしなければならない」と思い込んでおり、

「カラマリ素敵でした!」
「ありがとう!」
「12月の続編にも出てほしいです!」
「はーいありがとう!また来てね!」
\終了でーす!/

という展開を想定してきていたのだが、
なんだかこのイベントでは結構多めに話しても全然okというか、伊崎さんが「話しましょう♪」という雰囲気を出してくださっており、時間厳守よりも気さくな会話のラリーが求められる場面だったのである

したがって会話のカードを4,5枚は用意していくべきだったのだが、私の手持ちは家で吟味してきた「カラマリ良かったです」「また出てほしいです」の2枚のみであった。

手持ちがなければその場の機転で増やせばよく、あのシーンがよかっただとか男前ですねだとか、いくらでもあるはずだが元々雑談が下手くそな上に頭がパンクしているので何も思い浮かばない。よって、用意してきたことは言えたが、およそ会話のラリーというものは出来なかった気がする。

私が出した2枚のカードに対して、伊崎さんは慈悲を感じるような優しい笑顔で頷き、たくさんの返答をくださった。それだけでめちゃくちゃ嬉しいのでもうそれでいい気もしてきたが、私はそこから話を広げられず、「カラマリにまた出てほしい」という旨のことを2回も言ってしまう始末であった。ロボかよ。いや「また出てほしい」が一番「良かった」という気持ちが伝わるんじゃないかと思って...。

せっかく私の話を聞いてお返事をくださったので、私もきっちりそれを受け取ってお返事をするという、コミュニケーションってやつができたらよかったな。バグったオタクロボの相手をさせてしまい申し訳ない。伊崎さんの優しい応対のおかげでギリ成立した。ありがとうございました。

 

知見:
・会話のカードは多めに用意しておこう
・先に撮ってる人たちの様子を見て、会話の時間がどのくらいあるか気にしておこう
・相手の話をよく聞こう

 

まあ「また出てほしい」ということは伝わっただろうし、私も笑顔で相槌を打つことはできたし、伊崎さんは2回同じことを言われてもニコニコとバリエーションを変えてお返事してくださる機転すごいマンだということが分かったし、そもそも俳優さんとお話するということが超体験だったし、総合するととても幸せになった。親切にしてもらったな、ありがたいな…という感じがいまでも残っている。それだけではなまる満点…かもしれん…。

 

そのあとはチェキを受け取り、階段を昇って外に出て帰った。ロビーにはぐでっと座る人がちらほら。そうなるよな…。新大久保の街を歩きながら疲れすぎて店の看板が読めねぇ...と思ったが、途中であれはハングルだと気づいた。冷静になれ。
雨がぱらついていたが気にすることもできず駅まで戻った。

帰りの電車で、あの人は私が毎週末にブルーレイを見ている大好きな舞台の主演俳優さんなのだ…と思い少し泣きそうになった。

上手い話はできなかったけど、「カラマリすごく素敵でした」と言って頷いてもらったときに、私とはなにもかもが違うこの俳優さんと、ただの客である私とで疎通できることがあるのだと衝撃だった。私がただ舞台を見ていたことも、なにか意味があったような気にさせてもらった。

掛け値なしに楽しかったです。ありがとうございました。

 

得られた知見まとめ

スタッフさんも俳優さんご本人もとてもにこやかで優しく、細やかに配慮してくださり、「つ、次はどこに行けばいいんだ!?」ということが一度も起きませんでした。他の例を知りませんがおそらく初心者にも優しい現場だったのではないでしょうか。ありがとう。ということで知見のまとめ。

 

(事前準備)1:オシャレにしとこう
私は自分の外見に自信がない人間ですが、出来る限りのおしゃれをして行って良かったです。別にどんな格好で参加しようが自由なんですが、私の場合は、「顔も髪も出来る限りのことはした」と開き直っていられたので、「俳優さんに見られる」という事象に対して「私みたいな顔の奴が...」といらん卑屈モードに入ることを避けられました。
弊害としてチェキ直前まで自分の顔と髪が崩れていないか気になります。手鏡なり鏡アプリなりを用意しておこう。トイレの鏡じゃダメだ!トイレから出たらまた心配になるんだからよ!!
余談ですが道具を駆使して目をデカくしていったのに、チェキをみたら伊崎さんの半分の大きさもなかった。

 

(事前準備)2:会話のカードは多めに用意しておこう
前述の通りです。好きな相手を目の前にして当意即妙な受け答えができると思うな。
うまく話せなくてももちろん幸せな体験になることには変わりないのですが、「よし、楽しく話せたな」になりたいなら準備しておくしかないようです。

 

(直前準備)3:先に撮ってる人たちの様子を見て、会話の時間がどのくらいあるか気にしておこう
こちらも前述の通り。待ち時間の間に会話の時間をリサーチしてカードを組み立てておくと安心できそう。

 

(本番)4:ゆっくり動こう
落ち着くことは不可能なので、とにかく気持ちゆっくり動くのが良いと思います。速く動くと気持ちも上滑りする。ゆっくり動いて相手の目をしっかり見よう。
時間制限ガチガチの現場ではどうしたらいいんでしょうね。わからない。


(本番)5:相手の話をよく聞こう
前述の通り。考えてきたことを声に出せただけでほっとしてしまうのですが、コミュニケーションは聞くのも大切。相手のお返事を全力で聞きましょう。難しいですね…。

 

(終了後)6:言われたことをメモしよう
朦朧としているので言ってもらったことがどんどんあやふやになっていきます。覚えている内にメモしよう。

 

 

おわりです

私は刀剣もエーステも履修していない、ファンと名乗っていいのか分からんくらいライトなファンなんですが、想像の3倍はテンパったし幸せな気持ちにしてもらった。ありがとうございました。
ビビったし反省もしたけど行って良かったです。たまにはミーハー心を出すのもいいね。

長い記事を読んでくださってありがとう。
もしよかったら私の大好きな舞台、カラーマリスを見て下さい。

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朗読劇 やがて君になる 佐伯沙弥香について 感想

やっと見たよささつ!

2020年公演の「朗読劇 やがて君になる 佐伯沙弥香について」をBlu-rayで観劇した感想です。

  • 前作の舞台「やがて君になる」は観劇済み
  • 原作はまだ読んでません
  • がっっつりネタバレしてますので未視聴の方はご注意ください

 

 

 

 

感想なんですが、
観に行けばよかった

「まぁ朗読劇だし観に行かなくていっか」つってたあの時の自分...ほんまなにしとん...。
朗読劇と言いつつ動きの演出が盛り沢山だし、朗読劇ならではの良さが上手く活かされていて、すごく良かった...見にいけばよかった...。

 

youtu.be

ダイジェスト動画。
ささつ未観劇の方、動画を見て気になったらblu-rayを買ってみては!特典映像もすごく豪華です。

 

 

では感想です。



冒頭の沙弥香のセリフが胸に来たので書かせてください。

自分が「出来る」人間なのだと早々に知った

この場合の「出来る」というのは、努力を重ねれば成果を出せるということ、そしてその継続ができるということ
私はその二つの価値と意味を他の子より早く理解したのだと思う

出だしでグサッと来た
中高生でこれが言えるってすごいことですよ
やればできること、努力が継続できること。この二つは生きていく上で物凄く強みになる能力ですよね。
ただこの大事さに気づくのって、もっと大人になって、良くも悪くも効率化することを覚えて、「堅実に努力を続ける」という胆力を忘れかけたときじゃないでしょうか。少なくとも私はそうでした。
でも佐伯沙弥香は10代そこそこで「努力ができる」ことの強さを知っている。いいなぁ羨ましい。賢さ、自分を客観的に見る力、堅実さを厭わない純粋さ。沙弥香の人となりが一文で伝わってきました。まさに「佐伯沙弥香について」の冒頭にふさわしいセリフだなと思った。

 

この舞台、本当にセリフが素敵なんですよね。この後も何回も書くと思いますが本当に言葉選びがきれい...。沙弥香の心情の言い表し方がすごく細やかで、共感できるんですよね...。

 

 

  • 語りのふたり

沙弥香の心情を、語りのふたりが沙弥香に寄り添って話してくれるのがすごく気に入りました。
語りの2人によって沙弥香の心情がかなり細かく描写されていて、やが君の繊細さにぴったりの表現だなと思います。
語りの2人が沙弥香を見守る優しい目線が好き。

あと語りの2人の衣装に付いてるふわふわがめちゃ好き
沙弥香に寄り添って歩くと、ふわふわが翻ってうしろにふわっとした痕跡が残るんです。きれいだしかわいいし、まさに妖精さんみたいで非現実な存在なのが感じられて素敵!
語りが男女2人いるのもめっちゃいいな...。声が変わるだけでパッと雰囲気が変わる。
この構成を考えた人すごいな...。

 

 

  • 柚木先輩

沙弥香ちゃん!ううん、呼んだだけ
柚木先輩かわいいんだよ...。途中から辛いしキツいですが嫌いになりきれない。
表情豊かで、わーきゃーして恋に浮かれていていてかわいいんだ...。
キャストの七木さんがこういうきゃぴっとしたお芝居をされるの新鮮でした。
沙弥香と一緒にかわいい先輩を好きになりました。

柚木先輩からの告白
告白する間際にふたりが手を伸ばし合う仕草、すごく予感めいていて好きだ...。
語りの2人が沙弥香の心情をこれでもかと語ってくれるので、そこに関してはあれこれ想像する余地はないのですが、その反面でこういった手を差し伸べ合う仕草を見ると、あぁ今ふたりの気持ちが向かい合ったんだなぁ...とこちらで想像させてくれますね。奥ゆかしさというか繊細さを感じて好きです..。

先輩と沙弥香の電話で、
「してみたかったことしてます、こういうこと」
キスするとき、
「いいんですか?」「いいで、しょう!」

先輩かわいいんだよ...!初めての恋人に浮き足立ってる!

キスで気持ちを自覚する沙弥香
一方先輩はキスした後に「あれ...?」
なに?不穏なのやめてくださいよ先輩

卒業後、久しぶりに会ったのに気もそぞろな先輩
いつも先輩がリードしてくれていたのに、電話で何の話題も出してこない
賢い沙弥香、うっすらと先輩の気持ちに気づき始める

もおおどんどんしんどくなってくる...。沙弥香が幸せな初恋をするんだとばかり…。高校での沙弥香の恋を思うと、なんというかせめて中学ではこんな思いしてほしくなかったんですが...。



気持ちの整頓をしてみたかったから
私もね、いっぱい考えてるんだよ

ああ言い訳がましいセリフだけど、先輩もいっぱいいっぱいなのが伝わりますね...。どう伝えればいいのか悩んでいるのか...。

そして別れを告げられる沙弥香

もう子供じゃないんだから
遊びでこういう付き合いをするのは良くないと思うの

 

 

 

 

 


絶句
「気の迷いだったのよ」と言い募る先輩 なんてことを...。
「もう好きじゃなくなった」ならばまだ納得のしようもあったのに、「そもそもが間違いだった」と...。言い訳がましくて押し付けがましい。私は素直な先輩が好きだったのに...。
少なくとも沙弥香は本気で好きになっていたんだぞ...せめて沙弥香の話を聞いてほしかったよ
先輩も悩んで、沙弥香が傷つかない話の切り出し方を...と考えたはず(と思いたい)ですが...どうなんだろう...。
ちょっとここで大ダメージでした

 

 

 

  • 高校進学、燈子との出会い

燈子登場、失恋の傷を忘れて燈子に見入ってしまう沙弥香

光の加減では青味を帯びるようにも見える美しい黒髪と瞳の持ち主
近くで見てみると感情が七海燈子一色に染まる。そして、吸い寄せられていく

いや説得力よ。
燈子のビジュアルが、語りそのままで説得力がありすぎる。ちゃんと青味を帯びた外見になるようにライトが当たっているのも最高です。沙弥香と一緒に吸い寄せられる感覚になった。
一目惚れを「感情が七海燈子一色に染まる」と表現する言葉選びが本当にうつくしい。

上品だけど言葉尻が快活な燈子いいな
「沙弥香は優しいのね」じゃなくて「沙弥香は優しいな」とか
クラスメイトの告白現場を興味津々で覗いたり、茶目っ気がしっかりあって、人気者になるなって感じ

生徒会劇がやりたいから手伝いをしてほしい、と燈子に頼まれる沙弥香
好きな子に頼られるって嬉しいし心地いいよね〜

 


燈子が猫とたわむれるのを見て、好き...ってなってる沙弥香の心情描写がかわいい
ここで沙弥香は、燈子の秘密に踏み込まないことを選ぶ

私だ、私なんだ、私が選んで今の私なんだ

そうですよね...。本当にいいセリフだ
今までの選択が積み重なって今の沙弥香になっているのであって、その沙弥香が燈子と距離を詰めない選択をしたのは自然なことで、間違ってるとは思えない
人生そのものみたいなセリフですね...大好きです

この後も「生徒会劇のシナリオの変更に賛成するか」「燈子に気持ちを伝えるか」と、明確に沙弥香が選択をする場面が続きます。
守りの選択をしない沙弥香。燈子だけでなく沙弥香も変化したことが分かる。
選択がその人の人生を作るのだと言われているようで胸に刺さりました。

 

  • 槙くん

七海先輩って小糸さんのことをすごく気に入ってますよね
佐伯先輩って、七海先輩ともっと仲が深いものだと思ってました

え!?
ままま槙くんちょっと静かにしてくれ 怖すぎて目チカチカしたわ
なんでそんな抉ってくんの?佐伯先輩に恨みでもあるんか??
他人の恋愛を観察するのが好きだとは知ってたけど...共感性を持たない人なのか...いや共感しようが無いから純粋な好奇心なのか…槙くんがどんな人かも掘り下げて知りたい

 

 

 

  • 燈子への告白

中学時代と同じく、ここでもお互いが手を伸べ合うんですよね...。
やっと自分から「好き」と伝える選択をした沙弥香。
やっと言えたね、よかった...。もうこの辺から涙腺がやばい

人から好きと言ってもらえて嬉しいと思えたのは、はじめてだった

よかった...よかった...
燈子と恋人にはなれなかったけど、燈子からこの言葉が出た以上、沙弥香と燈子の人生は確かに交差したと言える。辛いけど沙弥香がしてきた選択は間違いじゃなかったと思える。


いってくる
そう言って去っていく燈子の表情、いろんな感情が詰まっていてキラめいてました
最後でそんな魅力的な顔しないで...忘れられない表情です。ううう...。

 

 

 

 

キリが無いのでこれくらいにしておこう。
佐伯沙弥香幸せになれ!!と祈りつつ、たぶん私が祈らなくてもきっと沙弥香は幸せになるのだろうなぁと感じます。
恋愛劇でしたが、私にとっては「選択」という人生の命題みたいなものを感じる舞台でした。

最後になってしまったけど磯部さんのお芝居、とても素敵でした。ぜんぶの心で佐伯沙弥香を生きていらっしゃるなと感じた。
アンコール公演も楽しみにしています。いつか必ず幕が上がりますように。

 

舞台Collar×Malice 笹塚尊編 感想

2021年9月公演の「舞台Collar×Malice 笹塚尊編」の感想です。 

以前ふせったーに書き散らした感想*1 をブログ用にまとめ・加筆したものです。

 

  • がっつりネタバレしてます
  • セリフや時系列はうろ覚え 違っていたらすみません
  • 長いです

  • 舞台カラマリ、小泉萌香さんが主人公の恋愛劇ということで、延期前から楽しみにしていました!
  • 観劇時は恋愛ゲームをプレイしたことがなかったので楽しめるか不安でしたが、とても面白かったです。
    恋愛だけでなくミステリーや人間ドラマもあり、ストーリーに入り込みやすかった。

 

  • 特に感じたこと
    • 市香ちゃんがかわいい
    • 惹かれ合うふたりの描写がかわいい
  • 全編の流れと感想
    • 開演前・OP
    • 本編
    • ED・カテコ
  • そのほか
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